先祖供養と聞くと、顔や名前も知らない、おじいちゃんやおばあちゃんを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。単に亡くなっている人だけを指す言葉ではないのです。現に一番身近なご先祖様は、あなたの親なのです。もともと日本人は祖先崇拝を心とし、その行いによって先祖の霊が自分を守ってくれると考えていました。現在も先祖を敬う行事が残っています。例えばお葬式や四十九日、お彼岸やお盆など。現世を生きる私たちにとって、欠かせない行事です。
お盆とは、ご先祖様が浄土から戻って来る霊をお迎えして供養するものです。一般的に8月13日の夕刻に迎え火を焚きます。これはご先祖様が道に迷わないように願いを込め焚く火の事です。そして3日~5日間あけ、8月16日の夕刻過ぎに送り火を焚いて送り出します。
各地域で様々な風習のお盆(過ごし方)があります。東北地方では藁で作った舟を流したり、3メートルほどの縄に火をつけ川を下ったりするそうです。信州地方では、人がおんぶする格好をして川べりに出て先祖を迎える習わしもあるようです。また沖縄では伝統的舞踊のエイサーでお迎え送りをするそうです。
色んなお盆の過ごし方があると思いますが形にとらわれず、ご先祖様を敬う気持ちが何より大切だという事を忘れないでくださいね。
~今日も皆様にとって幸せな一日でありますように~